【子どもの矯正治療】治療例解説➁前歯の部分矯正と筋訓練(MFT)
広島市佐伯区五日市の歯医者 ハートフル歯科・矯正歯科 院長の柳原です。さて、今回は当院でも問い合わせの多い子供さんの歯並びについての矯正歯科治療のお話第二回です。
前回の記事はコチラ
まずは前回までの復習です。今回の11歳の男の子は下の計画で治療することにしています。
①歯並びがバラバラ→スペース不足解消のために拡大床による拡大
➁前歯がすいている→①の経過を見ながら必要であれば部分矯正
③歯列弓の形その他→お口の機能の成長不良が疑われるので筋訓練(MFT)というお口のトレーニングを指導
上記の組み合わせは当院の子供さんの矯正では割と多い組み合わせになります。
まず前回の記事では①を説明しましたが、今回はその続き経過を見てく行く中でやはり➁の前歯がすいているのはある程度残ってしまい、また右上の歯がぐるっと回ってしまっているのも大きくは改善していませんので、部分矯正歯科治療にて改善を図ります。
また、さらにこのケースでは筋訓練(MFT)も必要と考えられたので実施しました。
これは歯並びの健康な成長には舌の位置や力、口唇の閉鎖と力のバランスが影響するという考え方によっています。
下図の真ん中の例の様に、このケースでもそうでしたが日中にお口をぽかんとしているお子さん多いです。
そのタイプの方はどうしても口唇の力が弱いために、前歯が前に出たり、開いたりしやすいという訳です。
また舌の位置がおかしい場合もありますのでその訓練を行います。
成人でも矯正後の後戻り防止にMFTを行うこともあるなど、舌や口唇、さらにはお顔の筋肉の力などは歯並びにも大きく影響するようです。
ただし、当院ではあくまでMFTは補助的と言う位置付けです。
歯医者の中でもいろいろな議論がありますが、学会でも一定の見解は得られていないために歯並びが悪くなる原因は様々でこの訓練をしただけで健康な歯並びやお口の環境になることは無いと一歯医者として一歯科医学研究家として私自身は考えています。
一日に1回お風呂上りなどに保護者の方と一緒に行う等することをおススメしています。
矯正相談は随時無料で承っております。
次回は治療前後の比較とまとめですコチラから及びいただけます。
佐伯区五日市で最も愛される歯医者を目指して歯周治療と矯正歯科治療のハートフル歯科・矯正歯科では本webからの予約も24時間承っております。
2022年06月18日 09:11